悲惨な社会の第一条件は活力のない社会

2011.12.02

人口減少・高失業率社会は、「活力のない社会」である。人手が足りないのに、若者や一部の中高年は失業している。失業者には「働きたいのに、働く場所が見つからない」という人もいるし、「働ける能力があるにもかかわらず、働きたくない」という人もいる。その一方で、高度で専門的なことを仕事にする会社、肉体的に厳しいサービスを提供する会社、規模が小さくて従業員がなかなか集まらない町工場などは「人手が足りない。仕事がこなせない」と嘆いている。

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どうしてこんな悲惨な社会が出来上がってしまうのか。理由は大きく分けて二つ考えられる。一つは雇用のミスマッチである。雇用のミスマッチは様々な理由で生じている。最もわかりやすいミスマッチは、コンピューター技術者や医師など高度な能力の有無であるが、労働条件を中心にしたミスマッチも多い。「生活が少し不安定でもいいから、週休3日で好きな時に働きたい」という人が増える一方で、中小企業などは「給料はたくさん出せないが、正社員できちんと働いてもらいたい」と考えている。労働条件での折り合いかつかないのである。派遣切りが話題になった時、マスコミは正社員の求人をたくさん出した会社を救世主のように報道したが、求人を多数出す会社は何らかの問題点を抱えているからこそ、人が集まらないのである。失業率が高くて大騒ぎしているにもかかわらず、人手が足りない。ワーキングプアなどの貧困が問題になる一方で、豊かな社会では厳しい3K労働を避けるというワーキングプアなどの貧困層も多い。豊かなのか、貧しいのか曖昧でアンバランスな労働・社会になりつつある。





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