自由な、出入りの多い組織になってきた

2011.12.10

これまで日本経済の成長期には、(良い悪いは別として)企業が社会における人材育成の中心になってきた。仕事経験のない人材をまずは企業の内部に長期的に抱え込み、自分の手で育てていくというやり方で将来的な人材を確保するという戦略を企業はとってきた。見方を変えて言えば、日本社会としても、大学としても、両親としても、とにかく会社に入れてお任せしてしまえば、なんとか一人前にしてくれる!と思ってきたのである。ところが、この十五年ほどで日本の大手企業には次第にその余裕がなくなってきた。

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理由は簡単に言ってしまえば低成長である。成長期にはすべての人材を社内で育成し、自前で人材ニーズを解決してきたのだが、その余裕がなくなり、将来の経営幹部となるようなコアの人材は基本的には自前で育てるが、それ以外は自前主義にこだわらなくなってきた。従来なら終身雇用の「入口」から「出口」まで直通列車だったものが、途中で乗り降り自由な、出入りの多い組織になってきたのである。





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